【An unidentified ghost~クロスロードの恋~】「生まれ変わったらお前に会いに行く」幽霊な彼と過ごす不思議な時間。

突然ですが、あなたには霊感はありますか?

もし、幽霊と関わりを持ってしまったらどうしますか?

今回は、「An unidentified ghost~クロスロードの恋~」という作品を感想をふまえて紹介していきます。

土門熱さんと冬ノ熊肉さんのダブルキャストによる作品、「流るる果てのリンガ・フランカ」の発売を祝して、「幽霊」をテーマにした作品を取り上げようと思います。

ネタバレありなので、ご注意ください!

成人向けの作品のため18歳未満の方の閲覧はお控えください。


An unidentified ghost~クロスロードの恋~ 作品概要

概要
  • タイトル:「An unidentified ghost~クロスロードの恋~」
  • 発売日:2021年9月30日
  • ブランド名:irisquartz
  • 声優:冬ノ熊肉
あらすじ(公式より)

「俺は…死んだのか?」

『マナト』という名前以外、何も思い出せない男は、今日も街を彷徨っていた。

マナトに気づく人は誰もいない。たまに現れても皆、怖がって逃げてしまう。

そんなことがどれくらい続いたのだろう。

「…俺のこと、見えてるんだろ?」

ある日、大きなスクランブル交差点で一瞬だけ目が合った二人。

怯えるわけでもなく、ただただ無視をするアナタに興味を持ったマナトは、ついていくことを決める──

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An unidentified ghost~クロスロードの恋~ 感想と評価

作品の全体の評価と感想を書いています。

購入の際の参考にどうぞ!

評価は、星の5段階です。


「幽霊との恋」をテーマにしていますが、ホラー要素はありません。

霊感が強く、マナトの存在が見えてしまったことで関係を持ってしまう。

ストーリー展開はとても自然で、面白かったです。

全体的な評価としては、初心者の人でも聞きやすい内容だと感じました。

マナトの不器用で大雑把な性格が全面に出てしまう場面はありつつも、暴力表現などは一切ありません。

お互いに「協力関係」から「恋人」になる過程が、短い尺の中でも丁寧に描かれていて良かったです。


【ネタバレ】An unidentified ghost~クロスロードの恋~の感想

ここからは、がっつりネタバレを含む感想を書いていきます。

※タップで項目が開きます!


感想①:孤独な幽霊と霊感を持つ主人公との出会い

都会のスクランブル交差点で出会った幽霊のマナトと主人公。

自分の存在が見えていることに気づいたマナトは、主人公の後を追いかけていきます。

見えるだけではなく、体に触れることもできる。

そんな主人公を前に、マナトは驚きながらも嬉しさを垣間見せます。

主人公が「霊感を持っている」という設定は、とても面白く、ストーリーの展開もスムーズにしてくれていました。

家には、御札などの除霊グッズが大量にある描写があるので、昔から悩まされていることが分かります。

そんなことが日常茶飯事の主人公にとって、マナトは特別な存在ではなくただの「幽霊」

そんな中、彼が体に触れることができることには驚き、恐怖を覚えます。

助けを呼べない中で襲われ、快楽に身を沈めてしまう描写に衝撃を受けました。

マナトと主人公の人物像がしっかり見えて、序盤からとても面白いと感じました。

「早く成仏していなくなってほしい」主人公の気持ちが前面に出ている描写が細かいと思いました。


感想②:美味しいオムライスを作るには工夫が必要

主人公は雑誌の編集者で、グルメ関連の記事を執筆しています。

食べることが大好きな主人公は、マナトの前で「オムライス」を食べ幸せを感じていました。

彼女にとって「食べること」は、幸せを一心に感じられる時間です。

すっかり住みついてしまったマナトは、そんな彼女を見て「美味しそうに食べるよな」とこぼします。

そして、無意識に「美味しいオムライスを作るには工夫が必要だ」と語り始めます。

まるで、プロの料理人のように詳しくアドバイスをしていると、「どうしてこんなに詳しいんだろう」と不思議になるマナト。

名前以外の記憶を失っている彼が「無意識」に語るシーンは、胸が熱くなる展開でした。

長い尺ではないけれど、マナトのことを知ることができた描写でもあるので、聴きながら嬉しくなりました。

「オムライスを食べている」というシーンだけで、ドキドキしてしまったのは初めてでした。


感想③:触れられる体に込められた「運命」というメッセージ

マナトの体は、幽体であり普通なら触れることはできません。

霊感を持っているのは主人公だけではなく、マナトはこれまで自分が見える人には出会ってきたと言っています。

その中でも主人公は、唯一「触れることができる人間」だったのです。

「触れる行為」がなければ話が成立しないので、ただの要素だと思っていたのですが、違いました。

「触れられる」というのはマナトにとって「安心」を提供するものでした。

しかし、これはある意味で二人は「出会う運命だった」ことを表しているのではないかと思いました。

「霊感」と「触れられる体」を持つ主人公だからこそ、マナトの苦悩を理解し寄り添うことができているのだと思います。

マナトが感じない痛みも主人公なら感じることができる。

感覚も彼女を通して知ることができる。

そんな関係性がいつの間にか成り立っていて、2人の関係性が深くなるのも必然だったと思わせてくれます。


感想④:大雑把で不器用なマナトが見せる「愛情」

半年前まで彼氏と同性していた主人公。

好意なんてとっくに無くなっているのに、未練がましく元カレの日用品を残していました。

洗面所にあった2つの歯ブラシを見て、マナトは苛立ちを見せます。

元カレが二股をかけながら同棲生活をしていたことに怒りを覚えたマナトは、出会った日のように彼女を襲います。

「俺が忘れさせてやるから」

その言葉に流されるように、身を委ねていく主人公。

彼女を想う気持ちから不器用すぎる優しさを出した瞬間でした。

優しさから来る不器用さをこの瞬間に感じることができました。

我に返って、謝罪をするマナトの姿に「主人公のことを大切に想っている」ことが伝わってきます。

主人公もそんな彼を受け入れていて、「記憶を取り戻して成仏をする」という目的が薄れつつある瞬間でした。


感想⑤:「また会おう」という約束が果たされる瞬間

全ての記憶を取り戻し、ついに成仏する時がきたマナト。

体が消えていく瞬間、主人公に約束をします。

「もし輪廻転生があって、生まれ変わったら必ずお前に会いに行く」

出会ったときは早く成仏してほしいと思っていたのに、関係を深めていくうちに「離れがたい存在」になっていた。

消えていくマナトの言葉に涙を流しながら聴きました。

「俺もお前と一緒にいたい」

主人公に想いを寄せながらも、ここまではっきりとした感情を向けることがなかったマナト。

消える直前に告げられた想いに胸が締め付けられる思いでした。

マナトが消えてからしばらくして、主人公は彼と再会します。

場所は、最初に出会ったスクランブル交差点。

レストランのシェフだったマナトの「オムライス」を食べて、幸せを感じる主人公。

彼に強く抱きしめられ、「ただいま」と言われ再び幸せを感じます。

お互いの体温を感じながら愛を確かめ合う時間は、私の涙腺を崩壊させました。


まとめ

ここまで、「An unidentified ghost~クロスロードの恋~」の感想を書いてきました。

「幽霊との恋物語」は初めてでしたが、ストーリー構成が好きな作品でした。

マナトと主人公の変わりゆく関係性の過程が、とても丁寧に描かれていると感じました。

尺も長すぎず、すっきり聴くことができるので気になる人はぜひ聴いてみてください!

それでは、今回はこの辺で。

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